思念の滝壺

山に登る。

ノートPC新調にあたり争点となったこと

 現在この記事を書いている端末はASUSのZenbook 13 2018年モデルである。

もともと持っていたノートPCが15.6インチの運びづらいものかつスペックが非常に低い安物だったため、機械学習の科目を受けるにあたって新しく比較的高性能で小型のPCを求めて、これを購入するに至った。

検討の中で結果的に争点になったのは

Core i5,メモリ8GB,13インチ帯における価格

・Officeの搭載有無

・ブランド/デザイン

・メーカーの信頼性へのイメージ

になるだろうか。

まず予算は10万円前半程度であり、性能と価格をそれなりに両立させたいことからCorei5搭載,メモリ8GB,SSD256GB,13インチ以下の製品帯を選ぶことは既定路線だった。

 新しい端末が欲しいと思い出して最初に検討を始めた(検討というよりはほしいという欲望が渦巻いていた)のはSurface Proだった。まずブランドイメージが良い。持っているだけでも満足感を得られそうな洗練されたフォルムと、Microsoft純正という安心感、2in1という形態の新鮮さなどから最初の数日間はこいつのことばかり考えていた。下手したらほかの選択肢のことを考えずに盲目的にSurface Proを買っていた可能性もあったのだが、もともと衝動買いをするたちではないのでそのまま時間が経過し、視野が少しづつ広がってほかの選択肢が目に入ってくるとだんだんその優位性は薄れていった。

 次に目に入ったのはSurface Laptopだった。ブランドイメージ、デザインの洗練はそのままで、2in1形態ではない普通のクラムシェル型で、学生向けをうたっている。自分はどうせタブレットモードは使わないと思いなおした結果シンプルなクラムシェル型の本製品の評価が上がった。ここで購入に踏み切る可能性はかなり高かったが、結局さらなる検討を経ることとなる。

 最後に、ほかのメーカー製のノートPCの検討を始めるに至り、ここでコスパの圧倒的な差に気付く。国内メーカー製は品質は良いだろうが、価格面で劣るのとなんだかダサいイメージを持ってしまっていたので除外し、

ASUS Zenbook 13

Dell Inspiron 13 

Dell XPS 13

Lenovo Ideapad 720S

の4製品に絞られた。そうして最終的にはASUS Zenbookが採用されたのである。

 

 まずSurfaceの2製品に共通する問題点として、高いことが挙げられた。ブランドイメージ含め売っているわけだから当然かもしれないけれど、結局購入に踏み切らなかった最大の要因である。Surface Proに関しては特に付属品も買わなければならず総コストはかなり大きいものとなると予想された。学生限定キャッシュバックキャンペーンもあったが、振り込まれるのは結構後ということで、あまり魅力に感じなかった。Surface Laptopについては、デフォルトのOSがWindows 10 Sという制限版で使い物にならず、10 pro にアップグレードするためには追加で料金がかかってしまうということで、こちらも結局高くなるという悲しい出来事があった。無料アップグレード期間中に検討を始めていれば買っていたかもしれないが、残念ながら終わっていた。正直10Sのまま使う人なんてほとんどいないだろうし、アップグレードは常に無料でいいと思う。最後に自分にとってはMicrosoft Office標準搭載というSurfaceの売りがまったく意味をなさないものだった。大学のライセンスで普通に使えたから、オフィス標準搭載はただ価格を上げる要素でしかなかったということである。これらのことから、最初に猛烈に欲しがったはずのSurface購入を思いとどまる結果につながった。

 そこでコスパが圧倒的な(Officeを搭載しないことで価格を下げている製品を選んだ)4製品に目が向いた。消去法で言えば、Ideapadは価格面では抜きんでていたものの、あまりLenovoにいいイメージがないのと今持っている低スぺがLenovoで新鮮味がないという理由から却下となった。Dell InspironやDell XPSはかなり魅力的ではあったしほとんど違いはなかったとは思うのだが、DellロゴマークASUSロゴマーク、どちらが天板に飾られていてかっこいいと思うかと言ったら自分は断然ASUSであり、それに価格面ではASUSがやや勝っていたうえでdGPUを搭載という付加価値も持っていたためZenbookに決定した。

 Zenbookは2018年モデルが出たばかりなので、8世代Core搭載である。そのi5-8250Uは4C8Tで、2C4Tの7世代Coreハイエンドi7-7500Uすらしのぐ性能をミドルレンジにして持っていたということも追い風だった。 

 

 この買い物には自分はおおむね満足している。ASUSはもともと自分が好きなメーカーだ。Macbookのパクリだと一部で揶揄されるデザインも裏を返せば洗練されているということだし、天板はASUSお家芸であるヘアライン加工だったり指紋認証システムが搭載されていたりUSB TypeAポートが2つ、TypeCポートが1つと拡張性に秀でていたりとMacbookの持っていない独自性をたくさん持っているのだ。また4C8TかつdGPU搭載であることから心配だったバッテリーの持ちも、一般的なメインストリーム帯ノートPCの中でも平均より上のレベルを実現していることが分かって驚愕だった。

 各メーカーの2018年モデルの中で最高傑作といっても過言ではないだろう。ミドルレンジ帯、13インチのノートPCを検討しているならば間違いなくこのモデルが最もお勧めできる。次点でDell XPS, Officeも欲しいならSurface Laptopをお勧めしたい。