思念の滝壺

山に登る。

北岳に来ただけ...ではなく間ノ岳・塩見岳縦走(2日目)

1日目

trthff.hatenablog.com

 

はじめに

北岳間ノ岳塩見岳縦走2日目の記録。

この日は熊ノ平小屋をスタートして塩見岳を越え、三伏峠から鳥倉登山口へ下山していく。

 

 

2日目:ボーナスステージ塩見岳

朝4時に起床していそいそと動き出す。朝食とテント撤収を合わせても1時間に収まったのでかなり首尾よく行動できたようだ。

5時に出発するころにはまだ周囲は暗かった。9月後半ともなればやはり日は短くなっている。

 

5:00 熊ノ平小屋出発

熊ノ平から南にかけてはしばらく傾斜の緩い稜線歩きが続く。朝一のウォーミングアップには最適だ。

 

歩く中で次第に空は白み、農鳥岳のシルエットが浮かび上がる。

白んでいく空

農鳥岳が浮かび上がる

麓には雲海が広がる。これぞ高山の朝の醍醐味。

 

そしてついに日は昇る。神々しさすら感じさせる眺め!

 

 

ようやく出現した本格的な上りをクリアすると、北荒川岳で一気に展望が開ける。

塩見岳が間近に

 

南アルプスのど真ん中にあって手を出しづらく、遠くから眺めるだけだった塩見岳。ようやく今回登れるぞ。

塩見岳の山容は、左右に大きく広がる標高2900m程度の肩からひときわ抜きんでて立ち上がる山頂部が特徴的。

標高3000mを超えている箇所が少ないので、間ノ岳などの巨大なピークに比べれば山域全体で見たときの存在感は小さい。とはいえ、そのシルエットは一目見てすぐ分かる唯一無二のものに違いない。

 

 

そこへ向かう稜線も非常に広くて遮るものもなく、朝日に照らされながら晴れやかな稜線歩きが続いた。

稜線が広い

間ノ岳(左)・農鳥岳(右)

富士山も

次第に傾斜が強くなっていく中、山頂も間近に迫ってくる。こうして見ると山頂は北岳にも似た雰囲気を持っている。


若干テント泊装備の重さを感じつつも順調に標高を上げ、肩に乗ったところで蝙蝠岳(こうもりだけ)へ向かう分岐が出現。

蝙蝠岳はその名前から受ける印象とは異なり、清々しいほどにピラミダルな山容が目を引く美麗な山だ。

登るのも楽しそうだが、登山道が破線ルートかつ尾根を下った先はアクセスが絶望的に悪い二軒小屋。塩見岳側から往復するのが現実的かもしれない。

蝙蝠岳

今回はスルーせざるを得ない魅力的な山々に思いを馳せつつ、塩見岳へ登頂!

 

8:00 塩見岳登頂

 

塩見岳南アルプスの中心にいるだけあり、北を見ても南を見ても山、山、山。全域が見事に一望できる。

一つ一つのピークが独立峰のように立ち上がり独自の存在感を持つ南アルプスの魅力を改めて味わえる眺めだった。

北から西へかけて
北岳すら間ノ岳の裏にちらっと見える

南には荒川三山。裏に赤石岳

 

西峰も経由

山行最後の主目標もこれで制覇、ここからは下山の行程だ。

塩見岳から三伏峠にかけては下るだけとはいかず、それなりにアップダウンがある。三伏峠から鳥倉にかけても1000m程度を下る長期戦。気を抜かず行くべし。

 

まずは塩見岳山頂から一気に標高を下げるわけだが、ここが今回の山行において最も注意すべき区間だった。ガレ場の急斜面、浮石もそこそこ多いので落石を起こさないよう慎重に足を運ぶ必要がある。

 

無事に下り切って塩見小屋へ到着。休憩している人が多く、やはり塩見岳三伏峠側からピストンで登る人が大多数なのだろう。

 

ここからは道の険しさはなくなり、時折上りを交えながらの三伏峠へ向けた稜線歩きが続いた。

 

こちら側から見る塩見岳は一転して緑が濃いのが面白い。

塩見岳を振り返る

そうこうしているうちに三伏峠へ到着。

 

10:30 三伏峠

「日本一高いと言われる峠」もう少し自信を持とうよ

三伏峠小屋


三伏峠からは稜線を外れて下るので、電波が入らなくなることが想定される。

鳥倉登山口からはタクシーで伊那大島駅まで移動するつもりだったので、その予約をすべく電話をかけた。

 

タクシー料金約15000円の出費を覚悟してはいたのだが、いざ電話をかけてみると毎日あるぺん号の乗合タクシー(鳥倉13:30発)に相乗りさせてもらえることに。

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乗車料金は劇的に安くなって6000円に。柔軟な対応をしていただいて感謝に堪えない...!

 

 

鳥倉へ向けた下山道は1/10ごとに標識があり、テンポよく進捗を数えながらの下りとなった。

 

朽ちかけた木製の橋など油断ならない箇所もありつつ、慎重に林道まで下り切った。

 

 

林道を歩くこと30分ほど、鳥倉林道ゲートを越えて車が入れる領域へ到達。山行が無事に終わったのだった。

 

12:45 下山完了



総括

3年前の反省を踏まえた北岳リベンジはしっかり果たしつつ、未踏のルートで縦走を満喫できた成長の山行だった!