はじめに
北海道レンタカーの旅、2日目。
1日目はこちら。
この日は朝に羊蹄山を登り、その後は観光しながら旭川方面へ移動していく。
次第に崩れていく天気の中、羊蹄山からの眺めを楽しむことはできるのか!
2日目:9/17(日) 登れ羊蹄山、目指せ旭川
前日登山口の目の前である真狩キャンプ場で宿泊したことにより、早朝かなり早くに出発することができた。
4:30に登山開始。
真狩ルートの特徴として、1合目~9合目の標識が丁寧につけられており、現在どの地点にいるのかがすごく分かりやすかった。登山口は標高300m程度、山頂は1800m程度ということで獲得標高は1500m、1合登る度に150m稼いでいるという分かりやすい計算になる。
1500mの上りというのは実のところ富士山(吉田ルート)に匹敵する。空気の薄さこそないが。そういうわけで、感触としては、かなり体力を試されるタイプの山であった。
尾根が綺麗で滑らかな曲線のため、急登らしい急登がほとんどなく、上りの間ずっとほぼ一定のペースで高度を上げ続ける感じもやっぱり成層火山、富士山に似てるなという感想。
7合目ぐらいまでは笹が大量に道にはみ出していて、一歩間違えば藪漕ぎみたいな細い道をたどることになった。
そして、私がこのルートの一番乗りだったらしく、ちょっと進むごとにクモの巣が絡むこと絡むこと。ちょうど頭の高さに糸が張ってあるものだから、顔に異物が大量に絡みつく不快な感覚に。途中からは手を顔の前に突き出す謎ポーズを維持しながら登る羽目になった。
9合目あたりからは植生が減って砂質の道となり、滑りやすい中を注意深く登っていくと、火口辺縁に到達。
山頂までは岩場を経由する右回りと旧小屋跡を経由する左回りが選べたが、岩場の経験はいくらあってもうれしいので右回りで行くことに決定。
この火口辺縁の岩場、一つ一つの岩が大きく、またアップダウンもそれなりにあって油断できない区間だった。
それでいて高度感はあまりない+落下のリスクも岩稜の中では大きくないことから、北アルプスなどの岩稜帯に挑む前の練習として最適じゃないだろうか。
そして7:40ごろ登頂!
山頂では見晴らしこそ開けているものの、日差しはあまりなく、風が強く吹き付けて隙あらば体温を奪おうと伺っていた。吹きさらしの中長く滞在しても良くないので、景色を一通り満喫したら下山開始。
登ってよく分かったが、山頂から見下ろす景色は格別で、この山が支笏洞爺というフィールドの王であるということを実感した。また、北海道に対して平地多めのイメージを持っていたが、この辺のエリアはかなり起伏が多く山がちで、アウトドア好きにはもってこいの遊び場なのかもしれないとも。
下山の最中には草刈り機を持って登ってくるおじさんとすれ違った。もしかしてと思ったが、その人が通った後の道ではあの邪魔だった笹が要所要所で切り倒されていて、歩きやすさが格段に上がっていた。いつも道を整備してくださってる方だろうな、登山者として頭が上がらない...!
それと、下りではやたらと滑った。雨が降っているわけでもなく、木の根を無造作に踏んづけているわけでもないのに、土自体が摩擦を無視するかのように滑った。後でトムラウシ山でご一緒した人と羊蹄山の話をした時、その人も真狩ルートでめっちゃ滑ったと言っていたので、たぶん気のせいではないと思う。
10:16 真狩キャンプ場に帰還。早朝に出発したので正午を回る前に帰ってこれた。
ここからやりたいことは3つ。
- 水を補給したい。ペットボトルを買うとゴミが増えていくので、湧き水を手持ちのペットボトルにありったけ充填したい。
- 温泉に浸かりたい。空港でもベンチで一泊していて入浴欲が高まっている。
- 明日は大雪山主峰の旭岳に登りたい(+あわよくばトムラウシまで縦走したい)ので、麓のエリアに移動して夜を明かす。
1, 2をまず済ますことにし、現地のスポットを調べた。
都合の良いことに、真狩キャンプ場のすぐ近くには「湧水の里」という湧き水スポットがあり、おいしい水の補給に成功!同時に駐車経験をまた一つ積む。
温泉については、真狩村内に「まっかり温泉」があったので、駐車経験をさらに積みつつ湯に浸かった。
建物、浴場を通してとてもきれいで快適な湯だった。露天風呂もあったのだが、目の前に羊蹄山が堂々と立っていていい眺め。さっき登った山を見ながらまったり体を癒すとかいう至上の楽しみ。
コーヒー牛乳を飲んで完全にリフレッシュを達成し、いよいよ大移動の行程に移ったのだった。
時刻は13時、ここから札幌周辺を経由して旭川へ移動する。そこからはさらに旭岳ロープウェイ駅に近い「道の駅ひがしかわ 道草館」まで寄せて宿泊する。
まあ普通の車移動、そしてここまでの経験を経て運転に次第に慣れてきたところなので、あまり気負わず出発した。
札幌周辺を経由するということで、かねてから気になっていた「回転寿しトリトン」へGO。
ネタは大きいし新鮮だしで確かにすごくおいしかった。値段も相応なのでたまのごちそうって感じ。
一番印象に残ったのは北海道産ニシンだった。ニシンは生で食べたことがなく、生臭いイメージを勝手に持っていた。若干の臭みがあるところは確かにそうだったのだが、それ以上によく脂がのっていて、醤油との相性が良く、醤油をつけて食べた瞬間に旨味が爆発した。
ちなみに、店にいる間、寿司が回転するところを一度たりとも見なかった。常に満員でテイクアウトもやってるから、作った寿司をレーンに流している暇がないのだろう。回転寿司とは。
トリトンでの待ち時間も結構長かったはずで、そもそも羊蹄山から東川までの移動が非常に長距離なので、目的地の道の駅ひがしかわに着いた頃には21時を回っていたと記憶している。
2日目はここまで。明日は旭岳に登る。天気予報は芳しくないし登山指数はCだが、とりあえず登ってみるぞ!
ということで③へ続く!