はじめに
北海道レンタカーの旅、7日目。
6日目はこちら。
今日は大雪山系のど真ん中、忠別岳避難小屋で目覚める。折り返して南へ向かう帰り道には、昨日と違う表情をした山々が待っていた!
7日目:9/22(金) すべては報われた、快晴の復路
昨夜、小屋にやってきた男性2人。朝になって全員が目覚めたところで話をしてみる。
どうやら2人はパーティではなく、日没ぐらいのタイミングに忠別岳山頂で合流したらしい。1人はちゃんとした登山装備(Aさんとしよう)だったが、もう1人はびっくりするぐらいの軽装(Bさんとしよう)。見かねたAさんが一緒に行動することにしたらしかった。防寒対策も無いに等しく、寝ている間はずっと寒かったようだ。
Aさんと私がお湯を沸かして朝食を食べている間にBさんはさっさと出発してしまった。なんと十勝岳連峰まで縦走するつもりだったらしい。無謀なのでやめた方が良いと話したが、「ワンチャンいけるやろ」みたいな楽観的な姿勢のままだったので本当に行ったかもしれない。今となっては真相は分からないが。
Aさんは白雲岳から来たそう。今日はトムラウシ山まで行き、忠別岳避難小屋まで往復してくる予定ということで、2人でトムラウシ山まで一緒に行動することに。山の話をしながら楽しく歩けるうえ、写真をたくさん撮ってくれて、一日の縁ではあるがとてもお世話になった。これから載せる写真のうち解像度が高いものは、撮ってもらったものになる。
話をしながらまったり準備し、6時ごろに稜線上に出て山行を再開した。
見上げた空は一面の青をたたえていた。そう、北海道旅最終盤、(ほぼ)最後の山行にして快晴が微笑んだのだ!
今日の行程はずっと復路、昨日通ってきた道のはずだが、秋晴れの太陽が煌々と照り付ける中で見える景色はまったく違って見えた。
化雲岳は巻き道を選び、木道を悠々と進んでヒサゴ沼分岐を通り過ぎていく。
日本庭園からロックガーデンまでの昨日長さを感じた道も、最高のコンディションの中では全く苦にならない。
ただただ景色に見ほれながら、10:31に2回目の登頂を果たす!
トムラウシ山頂で名残惜しくもAさんと別れた。復路もお気をつけて。
そこからは私も慎重に下山していった。クマにだけは出会わないように笛を定期的に鳴らしつつ、木道に助けられながら登山口まで無事に戻ってきた。
13:53、トムラウシ山短縮登山口に帰還。
最後にトムラウシ山、ひいては大雪山が微笑んでくれた感動の山行だった...!私は確かにここに登り、そして真価を味わったのだという実感が押し寄せてきた。
天気にも恵まれ、出会いにも恵まれ、こんな山行ができたのだから、ここまで試練の強風を乗り越えてきたことも報われようというものだ。
トムラウシ温泉にもう一回浸かったり、明日へ向けて道の駅あしょろ銀河ホール21で泊まったりしたが、詳しく書くのも蛇足だろう。
最終日、⑦へ続く!