思念の滝壺

山に登る。

2023年の登山、全部振り返る

はじめに

年末企画、今年の山行をぜんぶ振り返る!

 

振り返り

1. 4/28 雲取山

trthff.hatenablog.com

1~3月は完全に冬眠していて、4月も末になってようやく覚醒した。

初登山で行ったのは雲取山、そして鴨沢からの日帰りピストンである。

 

とにかく行程が長すぎて足が取れそうになった。冬のブランクがあったからなおさら。

 

尾根が若干禿げ気味なのが気になったが、春も始まったばかりで木の葉が落ちてるからなおさらそう見えやすいというだけかもしれない。

 

2. 5/4 甲武信ヶ岳

trthff.hatenablog.com

雲取山に登った次の週には日帰り甲武信ヶ岳にチャレンジ。

雲取山で起こした深刻な靴擦れが治らないまま登るという無茶をやったがなんとかなった。人間頑張ればどうにかなる(精神論の発露)

 

奥多摩の山としてみると、山格では金峰山の方が、標高では奥千丈岳の方が上なので地味めな存在だということを後で知った。けどそんなこと関係ないね。登って楽しかったから。三州の境目の分水嶺という意義も名前の圧倒的なセンスの良さも他にはない。

 

3. 6/17-6/18 大菩薩嶺

trthff.hatenablog.com

ここでついにテントを買ったので、初テント泊として大菩薩嶺へGO。

 

テント泊向けのリュックはまだ買っていなかったので、ここまで使ってきた日帰り/山小屋泊用の35Lリュックに強引に詰め込んでいった。なんとかはなったが流石に余裕がなさ過ぎたので、結局後に50Lを買うことになる。

 

途中で軽い熱中症になったり、初めてのテントが重かったりと山自体に集中できなかったのが少し後悔ポイント。でも大菩薩峠小屋で見晴らしの良い中飲んだ冷えたコーラがたまらなくおいしかったことはしっかり覚えているぞ。熱中症から一気に復活した。

 

4. 6/24 天城山

trthff.hatenablog.com

ひたすら道が荒れていた!というのが悲しいながら第一印象になってしまう。

山頂がめちゃくちゃガスっていたのもある、景色が見えていたらもっと違った印象もあったかもしれない。

 

東京からギリギリ日帰りできる距離にあり、なおかつ登りやすい低山でありながらあまり人気がないのがなんとも不思議な山だった。地味なのはまあ否めないんだけど。

 

万三郎岳へ登るだけだと歯ごたえがなさすぎるので、縦走路を制覇するのが山好きにはちょうど良い楽しみ方だと思われ。

 

5. 7/8-7/9 赤岳

trthff.hatenablog.com

稜線の天気が大荒れ!しかもよりによって八ヶ岳登山道の中で最高難易度を誇る真教寺尾根を(そうと知らずに)選んだので、まあ過酷な行程だった。

 

景色こそ楽しめなかったが、ガスった高山の岩稜を歩きとおす経験が積めたのは自分の糧になった。

 

赤岳天望荘の中から、荒れに荒れる外の様子を他人事のように眺めながら優雅に楽しむマッサージチェアのなんと気持ちよかったことか。山小屋はやっぱりありがたいとしみじみ思い知った夜だった。

 

6. 7/29-7/30 鳳凰三山

trthff.hatenablog.com

ほんとうに、ほんとうに綺麗な山だった!!

 

初夏の鮮やかな緑をたたえる植生を縫って広がる白い砂地に、絶妙な間隔で配置された岩々。天然の日本庭園だった。

 

それを朝焼けの雲海とともに見ることができたもんだから、忘れられない山行になった。鳳凰山愛してる。

 

7. 8/11-8/13 剱岳立山・奥大日岳

trthff.hatenablog.com

trthff.hatenablog.com

trthff.hatenablog.com

室堂で過ごした三日間も最高だった!!

 

一般登山道最高難易度とも言われる剱岳別山尾根は、快晴にも助けられて無事クリア。剱沢キャンプ場で自分を快く迎え入れてくれた剱先輩を眺めながらの一泊目はたまらなかった。このキャンプ場、日本で一番素晴らしいキャンプ地なんじゃないか。

 

立山は、大人気なだけはある登りやすさと眺めの良さだった。良いんだけど、人多すぎ!!富士山かよ。むしろ一の越を越えた先、龍王岳あたりを歩いているときが一番楽しかった。人がいなくて静かだし眺めの良さは雄山方面と変わらない。

 

ここまでの山行を無事予定通りにこなしたからこそ、三日目にボーナスステージとして奥大日岳に登ることができ、ここも想像以上に素晴らしい山だった!山自体も形が良いし、室堂方面と剱岳の双方をきれいに見渡せる絶好の位置にあるんだよな~。

 

ずっと快晴の中、盛夏の室堂周辺を余すことなく満喫しきった。悔いはない。

 

8. 9/16-9/23 北海道レンタカーの旅 (羊蹄山・旭岳・十勝岳トムラウシ山雌阿寒岳)

ボリュームがありすぎるので最初のエントリと一番好きなエントリだけ貼っておく。

trthff.hatenablog.com

trthff.hatenablog.com

レンタカー車中泊で1週間北海道を走り回って山に登るとかいう、なかなかに気の狂ったチャレンジングな冒険だったが、無事故でケガもなくやり切った。

 

旅の前半はずっと天気が優れず、特に旭岳と十勝岳は強風とガスの中で強引にピークだけ踏んで帰ってきたありさまだった。

 

だからこそ、旅の終盤、トムラウシ山の2日目復路で天気にも人との出会いにも恵まれたことがかけがえない思い出になった。ここまで試練に耐えてきた自分がついに報われたと思えて。

 

9. 10/14 谷川岳

trthff.hatenablog.com

谷川岳、すごい山だった。本当に標高2000mないのかこの山?今でも信じられないぐらい稜線が高山の風格を持ってるんだよなあ。

 

当日きれいに晴れていたこともあって、鋭利な稜線が作り出す陰影のコントラストが印象的だった。日本三大急登の西黒尾根もアスレチックみたいで楽しかった。

 

今度来たときは馬蹄形一周チャレンジしたいなあ。ロープウェイ使いつつ死ぬほど頑張ればワンチャン1日で行けるんじゃないか。

 

10. 10/28 武尊山

trthff.hatenablog.com

とっても魅力的な山だ。なのに、近くの谷川岳にばかり人気が偏って武尊山は人が少ない。なんで?いやまあ、間違いなく公共交通機関でのアクセスが悪いからだけど。登りは軽トラのお兄さんに拾ってもらえたが、下りは舗装道を10kmぐらい歩いてしんどかった...

 

むしろ人が少ないからこその静かで豊かな山歩きだったかもね。

 

遠くから見るとずっしりとした山体なので稜線も広いかと思いきや、意外と急峻でスリルも楽しめる。特に崩落のせいで登山道から外されている川場剣ヶ峰、もうちょい経験積んだらチャレンジしてみたくはある。

 

11. 11/19 瑞牆山

trthff.hatenablog.com

金峰・瑞牆山は気になっていたが後回しになってしまっていた。11/23で瑞牆山荘へのバスは終わってしまうので、それに滑り込ませる形で瑞牆山へ。

 

標高の割に奇岩怪石のたくさんあるユニークな山で面白かったのだが、それ以上にその巨岩でロッククライミングをしてる人たちが多くて、見てるこっちの方が怖かった。

 

私は登山にのめりこんでいるのは確かだが、これを極めていった先にはロッククライミングがあるのだろうか。それとも最後まで岩を登る人々の気持ちが理解できないままなのだろうか。

 

今はわからない。もっと経験を積もう。

 

12. 11/23 金峰山

trthff.hatenablog.com

瑞牆山に4日前に登ったばかりなのだが、今年のバス運行最終日に滑り込みで金峰山へ。

 

なんでこんなやり方になったかといえば、まずもともと瑞牆山金峰山は1泊2日で一度に登るつもりだったのだ。でも夜の天気予報があまり優れなかったこと、初冬のテント泊に少しリスクがあると感じたことから11/19に瑞牆山だけ日帰りで登った。でもそこで初冬の山に登る自信が付き、結局金峰山も今年中に登りたい!となったわけ。後から思えばテント泊もいけたな~とは思うのだが、まあ結果論。リスクを取らない選択もそれはそれであり。

 

金峰山奥多摩のラスボスの風格を持った立派な山だった。薄めの雪化粧も始まっていて、登山道に彩りが加わっていた。

 

チェーンスパイクは浅め硬めの雪にてきめんに効いたけど、かなりずれやすいのが気になった。軽アイゼンが使えるところではそっちを使ったほうが間違いなくいいと思う。

 

13. 12/16 赤城山

trthff.hatenablog.com

遊園地みたいな山だった、赤城山。いろんなピークを楽しく踏めて、それでいて大沼から大きく離れることはないので遭難リスクもほとんどない。登山者をやさしく迎え入れる包容力、100点。

 

そろそろ雪山にも手を出してみたいなあと思っていて、初雪山には赤城山がちょうどよさそう。今回の山行はその予行演習でもあった。

 

今年の登山の総括と、来年やりたいこと

今年は一気に登山に目覚めた年で、我ながら目覚ましいステップアップを遂げられたと思う。

 

テント泊ができるようになり、剱岳立山では2泊を経験した。

北海道では車の運転に慣れつつ、車中泊で幾多の山に登った。

赤岳・剱岳武尊山などで、やせた尾根や急峻な岩場を乗り越えた。

初冬の金峰山ではチェーンスパイクを装備して雪の登山道を踏破した。

 

技術・装備面での進歩もそうだし、何よりいろいろな土地のいろいろな山を、いろいろなコンディションで登ることができて、今最高に楽しんでいる。

 

来年はこのステップアップをさらに継続していきたい。

 

夏山に関しては、高山の稜線でのテント泊縦走をしっかりとやりたい。南アルプスなら北岳を起点に光岳あたりまでの縦走を視野に入れたいし、北アルプス薬師岳から槍ヶ岳にかけての稜線は楽しそうだ。

 

冬山に関しては、本格的にやり始めるかは分からないが、まず少しだけ手を出してみたい。1-2月あたりで入門的な雪山で遊んで、本格的に装備を揃えるなら次シーズンになるだろう。その場合はガイド登山なりで人から技術を教わっていきたい。

 

今から来年が楽しみで仕方がない!