思念の滝壺

山に登る。

剱岳・立山登山録 ③三日目:奥大日岳からの大展望

はじめに

 

剱岳立山・奥大日岳登山の三日目最終日、奥大日岳ピストンから帰還までの記録になる。

 

一日目・二日目の記録はこちら。

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三日目山行録

本日は最終日、12時に高速バスに乗って帰還することになっている。

そこで、比較的短時間で登れて展望も良いらしい奥大日岳まで、軽装でピストンすることに決定。4時前に早起きした。

 

朝4時の空は澄み渡り、近視の自分でも久々にオリオン座の小三連星をはっきり捉えたほどの満天の星空だった。

 

4:10 雷鳥沢キャンプ場出発

ヘッドライトをつけて、昨日入念に確認しておいたルートを進んでいく。

暗い中を歩くときほど、事前のルート確認が効いてくる

尾根へ取り付くための上りの途中で木道地帯にさしかかる。

この木道がとっても登りやすくて快適だった。細かい刻みがついていてグリップが効きやすく、複数日の山行で疲れた足に優しい。すれ違い用に倍の幅の区間も用意されていて、まさに登山者の全てを理解している人が作った木道だった。この世のあらゆる木道がこれでいいぐらい。

 

白い花に見えるが、これはすべて霜である

木道区間も終わりを迎えて普通の登山道を登っていると、今回の山行で二回目となるライチョウとの遭遇を果たす!

フラッシュで目が輝くライチョウ

しかも今回は鳴き声を聞かせてくれるというサービス付き。ごぇーーーみたいな意外と野太い声で良かった。その後、断続的に ごっ ごっ ごっ と声を出しながら歩いていた。

 

この角度から見ると「室堂平」という言葉の意味がよく分かる。スパッと切れ落ちる谷の横に突然の平地

山頂近くに池。

日の出に奥大日岳登頂が間に合えば良いな~と思っていたが、残念ながら登頂前に日は出てしまっていた。

それでも朝日の剱岳が拝める!

5:30 奥大日岳


山頂でカップヌードルの朝食、そしてモーニングコーヒーというフルセットを楽しむという山行最後の贅沢!もちろんスープはちゃんと飲み干した。

持ってくるだけの甲斐はあった

魂のコーヒー

 

 

富山湾のあたりで積乱雲が発達しているのを観察したりしながら、ぼちぼち来た道を戻って雷鳥沢キャンプ場へ帰還した。

 

中大日岳(左)、大日岳(右)

 

雷鳥沢キャンプ場から川を渡る橋。地味に細くて怖い

7:40 雷鳥沢キャンプ場帰還

テントからポールを抜く前に全体をひっくり返して中の砂や埃を落とす。周りの人がやっていて学んだ。

これが

こうなって、山行も終わり 少しの寂しさ

8:40 キャンプ場撤収

帰り道の途中でみくりが池温泉に入り、すっきりしてからターミナルまで帰還した。

綺麗な建物で快適だった かなり混雑はしていたが

10:30 室堂ターミナル帰還

バスを乗る場所を危うく間違えかけてギリギリで乗車したりしつつ、休憩先の道の駅でいろいろ飲み食いしながら帰った。山行の後は食欲が爆発しがち。

釜めし、買ったはいいものの手元に扱いに困る容器が残ってしまった

総括

三日間終始快晴で、立山室堂の素晴らしさを心の底から味わわせてもらった、最高の思い出になる山行だった!

 

ここまでの記録は見たこと・感じたことメインだったので、別のエントリに新しく得た知見・山行の反省点などをまとめるつもりである。個人的・実用的な趣が強いので分離する。

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