思念の滝壺

山に登る。

都内賃貸物件探しメモ

記事の目的

ただいま都内での引っ越しが必要になっているため、物件を探している。

そこで、都内(23区ではあるが都心からは外れた地域)におけるアパート/マンションの相場観や基本的な条件といったものと、自分自身が重要だと考える条件を明文化、物件探しの過程であった気づきなども含めて備忘録としてこのエントリに記録しておきたいと思った。

 

 

物件探し歴

私はこれまで2回賃貸物件への引っ越しを経験している。1回目は親が探してくれた物件に何も考えず引っ越し、2回目は親からアドバイスをもらいつつも自分で探したものだ。なので経験値は1回分。

相場が今探している地域とも異なるので同等の比較はできないわけだが、基本的にほとんどの物件はワンルーム5万円~8万円のレンジに収まっており、その中で細かい条件をすり合わせて探していったのが当時の状況だった。

 

実際に探す前に:要件設定

自分が物件に求めることを書き出してみよう。これら要件を満たす中で、予算制約を満たす物件を選ぶことになる。上から優先順位が高い順に並べる。

  • 面積。畳数表記はファジーすぎて参考にならないので、基本は㎡で見る。今住んでるところは20㎡に満たないが、もう少しいろんなものを置けたりゆったり座れる場が欲しいので20超え、できれば25㎡以上を希望。
  • 光コンセントがあること。光回線は生活に欠かせないものである。ネット無料などとのたまう物件はたいていJ-COMの1Mbpsよわよわ回線なので鵜呑みにしてはならない。
  • キッチンがそれなりに大きい。料理はそんなにしないのだが、美味そうなレシピを見かけるなどしてたまに自分で作りたくなるときはある。あと簡単に作れる鍋とか。こういったものを作りたいときに作れるということが精神にもたらす安定は軽視できないと思う。
  • 風呂トイレ別。今はユニットバスで、別に問題は感じていない。が、次引っ越すところはそれなりに長くいるつもりなので、風呂トイレ別であることによるQoL上昇幅は重視したい。これを要件に入れてもそんなに平均相場上がんないし。
  • 日当たりが良い。部屋にいる時間がそれなりに長いので、部屋に入ってくる光が多いだけで精神状態が改善する。
  • 駐輪場。自転車は都内において最強の足といっても過言ではない。
  • 階数が低め。高いと上り下りが面倒。タワマンに住む人はその辺をどう思っているんだろう。そこまでしてマウント取りたいのか。

一方、自分としてはさして気にならないこともある。これらを許容すればより広い物件をレンジに収められる。

  • 築年数。多少古くても別に気にならない。
  • 1階でもいい。
  • オートロックとか専用ゴミ捨て場とか細かいQoLは別になくてもいい。

 

 

今回、売り手と買い手どちらが強い?

今の状況では買い手、つまり私が優位だ。

  • 引っ越しシーズンでないため、物件に余裕がある。
  • 探している地域も都心ほど相場が高くない。

そのため、要件をある程度厳しめに見ていくことができそうだ。

 

実際に探す

決まった。意外とあっさりと絞り込み→内見→申し込み→審査とほいほい進んだ。

絞り込んだ物件(5件ほど)の中で、内見までに他の人に契約された物件が1件あった。いい条件で絞り込んだ物件だと、引っ越しシーズンでなくとも一応のペースで消えていくということは分かった。今回決めた物件も、一瞬申し込みフォームが仮押さえになっていたらしくヒヤッとしたが、結局普通に申し込めた。絞り込んでから1週間以内に内見に行くのが良いか。何週間も放置したらほぼリセットと考えた方が良いだろう。

とはいえ、決めた物件はかなり優良。上で設定した要件は全て満たしているし、家賃もギリギリ予算内。加えて、近くに公園があって運動しやすく、また下の階への音を気にしなくてよく、また車通りもそれほど多くない。ここまで良いと裏が無いか気になってしまうレベルなのだが、まあそれなりの家賃を対価に支払っているゆえと考えて納得しよう。別に引っ越してから気になってくることも、致命的でなければどうせ慣れるから問題ない。そういう経験を今住んでいる部屋で積んでいる。

こういった物件に出会えるのかは、できるだけ大きい母数からスタートして丁寧に絞り込み、その直後に迅速に内見に行き、その上で時の運なのだろうかなあという感じ。

不動産屋の選定条件もちょっと分かった。不動産屋ならどこでも同じ物件情報検索用ネットワークにアクセスできるらしく、その点ではどこも変わらないのだ。よって、担当者の人となり・態度だけ見て、信頼できる・客のことをよく考えている・仕事のできるところを選ぶのが全てだと思う。行きつけがあるといいね。普通の生活してたら行きつけなんてできないけど。

Webサービスでの検索も相場観を形成するうえでは悪くない気もしているが、やっぱ不動産屋間ネットワークには叶わないっぽく、最終的には店舗に赴くべきなのかも。その際に担当者と円滑にコミュニケーションを取るために、明確な絞り込み条件を打ち立てておく必要がある。物件探し特有の概念についても慣れておくと楽なので、そういった意味ではWebサービス物件漁りで普段から情報に触れておく価値はあるのかも。

 

細かい情報

  • 面積は基本的に専有部分を示す「専有面積」で表記され、バルコニーは共用部分とされているためカウントされない。ただし約~㎡などと書いている場合にはもしかしたら入れられているかも。
  • キッチンが廊下にあって小さいようなのは1K、キッチン含めた空間が1つの部屋になっているのが1DK
  • 引き戸かどうかは空間を有効に使えるかどうかの観点で重要、蝶番で開く戸は干渉が大きい(居住者より建てる側にメリットがある